70代・女性・Kさん。
「だって、あたししかやる人いないもん」
「だって」が出ました、『ばね指』注意報発令ですよ~ ← 失礼
右手の人差し指と中指が、曲げ伸ばしでコキンコキンします。
それぞれの指の付け根を押しても、痛みます。
両手の指が同時はよくありますが、片方の手の指が二本同時ってのは、少しめずらしいですね。
何か理由があるのかもと、詳しくお話を伺うと、左の胸に乳がん手術の経験があるとの事で。
なるほど、右の腕の使用頻度がどうしても多いのですね。
この方の『ばね指』の、隠されていた個人的な原因に辿り着くことが出来ましたよ。
ここにもアプローチする事が出来れば、改善への近道です。
まず最大限、指の付け根の痛みを除去します。
右の指の付け根にハイボルト電流、肘から先の筋膜リリース。
そして肩甲骨~体幹周辺にEMSトレーニング電気療法、姿勢改善を目指し、左の腕を使いやすくなる環境を整えます。
右腕の柔軟体操にも丁寧に取り組んで頂いたおかげで、週一回、わずか二回の施術で改善しました。
Kさんは、乳がんの手術をした先生の
「あまり左腕を使わないように」
という指導を、手術後6年間、丁寧に守り続けていました。
今度病院で診察を受ける時、左腕を日頃どれだけ使ってもいいものか、その確認をしてもらう予定です。
60代・女性・Mさん。
左手の親指が多少引っ掛かって、押してはちょっとだけ痛い状況。
これならまだ間に合います。だがしかし・・・
週二回、計八回程通院して頂きましたが、
柔軟体操、キライ。
生活習慣、見直さない。
少し良くなったら、「今日は手はいいから、違うとこお願い」
そしてまた症状がぶり返す・・・
結局、手術を受けました。
正直、生活習慣からもアプローチ出来ないと、手術後また違う指が『ばね指』になりがちです。
『機能改善』までたどり着けなかった事が惜しいし、残念です。
続きます。
写真 手術を受けたMさんの手のひらです。
掲載に際し、許可を得ました。
左母指の付け根の手術痕は多少のつっぱり感はあるものの、快調ですって。
さんざんおどかした甲斐があって、最近ストレッチは頑張ってます。
ヨーラン背負ってリーゼント、過去ログ一覧はコチラ