この ↑ お三方は、『ばね指』に対してそれぞれ違う結末を迎えました。
そして、それぞれに必然の理由があったのです。
まず、この3人の共通項を。
『女性である』
『ばね指』は、比較的女性に多いですね。
ホルモンバランス等も理由として挙げられますが、個人的には、
『でも、だって、しかし』が口癖
これが、『ばね指』になる最大の理由かと思います。
家事仕事や、身の回りの様々な用事などで、
『でも、私しかやる人がいないから』
『だって、旦那は役に立たないから』
『しかし、家族に任せられないから』
『母さんが夜なべをして』
『いつやるの、今でしょ』
つまり責任感が強く、頑張り屋さんな人が、『ばね指』になりやすいのかと。
そもそも、『ばね指』になる仕組みは何でしょうか?
自分は患者さんに説明する時に、『マカロニ』と『スパゲティ』に例えています。
手のひら、それぞれの指の付け根に『マカロニ』が一本ずつあると思って下さい。
その穴の中に、『スパゲティ』が一本ずつ通っています。
あまりに『スパゲティ』がよく動きすぎると、やがて『マカロニ』も『スパゲティ』も腫れて炎症を起こします。
するとやがて、『スパゲティ』は『マカロニ』のトンネルの中で引っ掛かる様になります。
これが、『ばね指』の始まりです。
・・・まぁ解剖学的には多少アレですが、その辺はご容赦を。
分かりやすければ、ねぇ?
『ばね指』の初期は、コキコキする、引っ掛かってビョンと伸びる、といった症状ですが、やがて反対の手を使わないと指が自力で真っ直ぐに伸びなくなります。
こうなると重症です。重症になると、
1 痛みがある所に抗炎症薬を注射、様子を見る
2 局所麻酔で手術、切り開いて動きやすくする
といった選択肢があります。
しかし、それぞれ根本の原因にアプローチしていないため、他の指がまた『ばね指』になったり、皮膚を縫合した指の付け根がいつまでも痛い、といった可能性が残るのです。
では冒頭のお三方は、それぞれどの様な経過を辿ったのでしょうか。
続きます。
写真 対『ばね指』用電気治療機
以前までは左、ハイボルト 今は右、立体動態波。
立体、ハンパないって!(涙)
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