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【ばね指 その3 覚悟を決めて 80代 水戸市在住】|上水戸接骨院ブログ

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80代・女性・Fさん。
もう10年近く前、自分が7歳の頃のお話です。 ← 息するようにウソをつく

左右の中指の付け根が触っただけで痛くて、腫れていて、引っ掛かって自力では戻らない、『ばね指』では最重症の部類です。
これほどの症状ならいっそ手術もお勧めしましたが、ご主人さんの介護に付きっ切りのため、さらに信条的にも手術は受けたくないそうです。

決して良くなる保証は出来ませんでしたが、お互い覚悟を決めて、週三回以上、徹底的にお付き合いしました。
そのころはまだ当院に、立体動態波もハイボルトもマイクロカレントもありません。
大型低周波の小パッドを、手のひらにくくりつけての物理療法と、ひたすら手技、でした。

あまりの結果の出なさに、時々くじけそうになる自分でしたが、Fさんの情熱は自分を遥かに上回っていました。
ご主人さんの介護の合間を縫って。
時間を見つけて朝の一番、夜最後。
雨の日でも、傘をさして、歩きで。

情熱には、情熱でお返しをする。
今思うと、自分の施術家としての土台を見直すことが出来た、そんなFさんとの出会いでしたね。

施術の合間に、色んなお話を聞かせて頂きました。
今は寝たきりの旦那さんとのなれそめ、
仕事で家庭を顧みない日々、
病気の発症、寝たきりで無反応、
でもなぜか通じ合う、その日その日の気持ち。

そして約半年後。
Fさんの両手の指は段々と、ほんの少しずつ改善していき、やがて気にならなくなりました。

「おかげで、ようやくここまで良くなりましたよ」
「自分も、今後の施術人生の自信になります」
「もうこの指は大丈夫?」
「柔軟体操を大事に継続して下さい。それと日々の仕事量を減らす事が出来れば」
「・・・それは無理ねぇ」

あれだけの症状が改善した、だから今、胸を張って皆さんに伝えたいです。
『ばね指』を克服するのは、最後は情熱です。
ご本人と、施術者の。

Fさんが当院に見えなくなって数年後、ご主人さんが亡くなったのを、新聞のお悔やみ欄で知りました。
お会いした事はありませんでしたが、ご無沙汰だった方が亡くなった、そんな日でした。

写真  今はもう施術には使ってない、大型低周波治療器です。
ホットパックマシーンとして、引退後の余生を穏やかに過ごしています。
自分の一番血気盛んな頃を、一緒に駆け抜けた、同士です。
あまり使わない今でも、大事に手元に残しておこうかと思います。

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