動画 当院では、患者さんに拭き掃除をして貰ってます。
・・・って、うそうそ、これは『機能回復訓練』の一環です。
腕と背中に筋力トレーニングの為の電極を当てて、腕を力強く伸ばしたり、引いたりといった運動をしています。
Ｓさん、50代女性、水戸市在住。以前からの常連さんです。
２ヶ月ほど前、自宅の階段から転げ落ち、右手首の骨折、顔も強打。
その際に左の奥歯も折れ、まさに災難でした。
右腕のギプスもようやく取れて、後療法のために当院に通院再開しました。
ずっとギプスで腕を固定していたため、右手右腕右体幹、筋力はぞっくり落ちていました。
でも、仕事でどうしても右手は酷使せざるを得ず、痛みでズタズタです。気の毒です。
重いモノをちょっとだけ持ち上げながら、痛みの出る場所の確認です。
「どこが痛みますか？」
「えぇっと、こことこことここと、、、」
短母指外転筋と短母指屈筋と母指対立筋と母指内転筋と２・４・５ＭＰ掌側と３ＭＰ背側と尺側手根屈筋腱と屈筋支帯と橈側手根屈筋腱と長母指外転筋腱と短母指伸筋腱と腕橈骨筋筋腹と外側上顆と上腕三頭筋腱停止部と起始部と小胸筋と肩甲挙筋が痛いのね。
という訳で、
短母指外転筋と短母指屈筋と母指対立筋と母指内転筋と２・４・５ＭＰ掌側と３ＭＰ背側と尺側手根屈筋腱と屈筋支帯と橈側手根屈筋腱と長母指外転筋腱と短母指伸筋腱と腕橈骨筋筋腹と外側上顆と上腕三頭筋腱停止部と起始部と小胸筋と肩甲挙筋に、立体動態波を当てます。
（コピペって便利だなぁ）
上記入力中の神変換、発表！
『田んぼ市街転勤』
・・・時に大自然の力は、人知を凌駕します。
なんか、わざわざ面白い事考えるのが馬鹿らしくなってきたぞ。
閑話休題
立体動態波のスゴイ所は、時間さえかければどんな痛みも取ってしまう能力です。
約50分経過。
「・・・もう、どこも痛くないです」
まぁ、多少言わせている感はありますがね。でもありがたい。
でも施術中に気になっていたのは、右の首～肩～背中がガチガチだった事です。
はたして、右腕が不自由だからと言って、ここまで硬くなるものでしょうかね？
そして、気付いたのは、Ｓさんの顔の膨らみが左右非対称な事。
「Ｓさん、左の奥歯、まだ治ってませんか？」
「ええ、ずっと右の歯ばかり使ってます」
自分も昔、牛丼と一緒に奥歯の詰め物を飲み込んだ後、約１ヶ月間、右の奥歯ばかり使ってた時がありました。
日々段々と右首～背～腰～右膝と痛くなり、やがて右足首まで痛くなった事を覚えています。
そのくらい、奥歯の片噛みってのは、体の左右アンバランスを助長します。
Ｓさんはもうすぐ差し歯が入るとの事なので、左の臼歯も少しだけ使う事をお勧めしました。硬いものは勘弁ね。
さて、動かす痛みが取れればいいってものじゃありません。
『疼痛緩和』が終わったら、今度は『機能回復訓練』ですよ。
そこで、冒頭紹介した動画です。
働きの弱った筋肉を、電気刺激で補助をしながら体操をしてトレーニング、痛みの本当の原因にアプローチします。
ご自宅でも体操をお願いし、そして後日の来院時、先ほど痛みのあった場所を総点検です。
この『機能回復訓練』の方向性が正しければ、痛む場所は相当減るはずです。
あまり減らなければ、またその時に考えます。
常連さんと一緒に歩む、この二人三脚の時間が、悩ましい時であり、楽しみな時でもあります。
さぁ、次はどこを拭いてもらおうかな！？ ← 確信犯
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