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交通事故 膝から下

【交通事故 軽い打撲? 思わぬダメージ 水戸市在住】|上水戸接骨院ブログ

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するっ、ぺたっ、するっ、ぺたっ、
「・・・あれっ、足、引きずって歩いてる?」
「えっ、そうですか? 自分じゃ分かりません」
スリッパの歩行音で気付く程度の、わずかな違いです。

20代・T君・男性
自転車で走行中、車と出合い頭に衝突。
右側から来た車は一時停止した後の再発進で、かなりゆっくり目。正直助かったね。
右膝のすぐ下がバンパーにぶつかる、というシチュエーションでしたそうで。

写真 自分の変質的・・・もとい、偏執的な問診の元になる、当院の問診表。

最初の問診は、当院はかなりの時間を割きます。
すでに病院でも負傷名は診断済みですが、やはり念のため。
「車に撥ね飛ばされた?」
「いえ、でも、自転車にまたがったままコケました」
「左にかい?」
「右に、です」
「右足はペダルの上にあったかな」
「それは覚えてないです」
この辺の状況把握はかなり大切です。
会話だけで、ある程度のケガの可能性が絞れますからね。

「右にコケた時に、頭を打ったり、右手や右半身を打ったりしなかったかい?」
「大丈夫です」
「相手の車の上に乗り上げた?」
「それも大丈夫です」
「・・・だとすると衝突後に、右足を地面に衝いたんだね」

なぜここにこだわったかと言いますと、バンパーが膝下に衝突時、右足がオープンキネティックかクローズドキネティックかが、気になったからです。
地面に足を衝いていた時に、膝下に前方から強い衝撃が加わったならば、後十字靭帯の損傷が疑われますからね。
事故の状況からして、どうやら衝突の瞬間は、右足は自転車のペダルの上にあったようです。

念のため、ラックマンテストや後方押し込みテスト等で、膝周りの靭帯損傷の有無を確認します。
よし、前後内外、靭帯は大丈夫です。しかし、
「膝を深く曲げると、ぶつけた所が痛いです」
「?」

膝関節周辺に腫れ、熱感なし。
屈曲時のクリック音や、間接裂隙に圧痛もないので、半月板損傷の可能性も低いです。
関節の内圧は高まってなく、屈曲角度に左右差なし。
打撲部位は脛骨粗面のすぐ下、確かに膝蓋靭帯伸展時、やや引っ張られはするでしょうが。
自力でも他力でも、右膝を深く曲げると、打撲した場所が痛いのです。なぜでしょうね。

「ちょっとあっちのベッドまでいいかな?」
「はい」
さらに詳しく徒手検査をしようとしたその時、冒頭のやり取りです。

・・・なるほど。
やはり交通事故というものは、本人の思わぬところまで体にダメージが響きますね。

さらに詳しく、次回に続く

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