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【足関節 捻挫 剥離骨折 ケンケンが出来ない 水戸市在住】|上水戸接骨院ブログ

更新日:

「この子が、ケガした方の足だけケンケンが出来ないんです・・・」
「なるほど」

 

contents
1 足をケガしたバンビちゃん
2 左下腿~足部 検査所見
3 不安を煽らないように
4 足関節への施術方針
5 自宅での機能改善

 

1 足をケガしたバンビちゃん

Mちゃんは、幼稚園年長さんの女の子。
とっても人見知りで、目も合わせてくれません。
「でも家の中では活発すぎて、ギプス付けてても側転したり・・・」
「ギプス?」

今年3月に、左足関節を捻って剥離骨折

整形外科にて、4週間のギプス固定

更に6月、今度は同じ場所を捻挫

違う整形で、シーネ固定

数週間で外れるも、以降12月に至っても左足でケンケンが出来ない

「Mちゃん、ケンケンして、あんよ痛い?」
お母さんに向かって、首を横に振ります。
「あんよが痛い時ってある?」
お母さんに向かって、首を横に振ります。
「あんよ触っていい?」
お母さんに向かって、首を縦に振ります。とことん恥ずかしがり屋ですねぇ。

 

2 左下腿~足部 検査所見

まず触診して気づいたのは、ふくらはぎの左右差です。
左のふくらはぎの方が、細くて、硬いです。
深く探ると、後脛骨筋の筋硬結が触れます。
外くるぶし周辺にも若干の腫れが。
しかし外くるぶしに圧痛や大きさの左右差はなく、骨端線障害や骨癒合不全は否定できます。
関節他動時も動きは滑らかで、関節内の整合性も問題はなさそうです。

関節可動域は健側に比べて、
足関節   背屈 -
距骨下関節 外反 -
ショパール 回内 -
リスフラン 外転 -
と、全体的にプロネーション傾向です。
前距腓靭帯剥離骨折ギプス固定後では、当然避けられない状況ですね。
さらに、足底筋群にも癒着が感じられます。

「Mちゃん、ちょっとケンケンしてごらん?」
「・・・ママ、一緒に行こう?」

 

 

というわけで、お母さんと一緒の動画その1です。
なるほど、左足でのケンケンが続かず、途中で右足を衝いてしまいます。
ちなみに、右足でのケンケンは全く問題なしでした。

 

3 不安を煽らないように

Mちゃんの左足の問題点には気付きましたが、あまり強い言葉で伝えるとお母さんが心配しますね。
カッコ内は、同業向けの脳内変換です。

「えっとですね・・・」
「はい」
「Mちゃんの膝から下の筋肉や関節が、(癒着を起こしています)とてもこわばっています」
「それはなぜですか?」
「ギプスやシーネで固定したからですね」
「病院がやりすぎだったのでしょうか」
「いえ、適切な処置でした。それだけしっかり固定したから、今は剥離骨折や靭帯は問題ないです」
ほっとした、お母さんの表情です。
「ただ、十分なリハビリはしていないみたいですね」
「そうなんです」
「そのために(関節の深部感覚受容器の働き)関節の踏ん張りが悪くなっています」
「小学校に上がるまでに治りますか?」
「もちろん」

 

4 足関節への施術方針

というわけで、施術開始です。
超音波で温熱を入れておきたい所ですが、相手は5歳児。
禁忌を考え、いきなりのリリース開始ですよ。
まずは後脛骨筋。そして内外果周辺。ついでに脛腓間。
「Mちゃん、痛い?」
自分に向かって、首を横に振ります。よーし、段々慣れてきたね。
足に温熱を入れなくても、ずぶずぶリリースがはかどります。若いっていいなぁ。

足底筋群までリリースを終えて、各関節の可動域の左右差が無くなりました。
「よし、これでもう一回ケンケンしてごらん?」

 

 

そして動画その2です。
左足でのケンケン中に、右足を衝かなくなりました。

さらに足関節深部感覚受容器の為に、取り出しましたのはバランスボード。

 

「この上に乗ってごらん。左足でね」
「うわぁっ」
不安定なバランスボードの上に左足で立ち、様々に右足を動かすリハビリです。
Mちゃんは、キャッキャウフフと大笑いしながらやってますよ。
ああ、この子は体を動かすのが本当に好きなんだなぁ、と伝わってきます。
それが今まで存分に出来なかった事が、不憫でなりません。

機能改善終了。
「さあ、これが今日最後のケンケンだよ、やってごらん?」

 

 

動画その3
ケンケン一歩一歩の幅が広がりましたね。
今日一日でここまで出来れば、上出来でしょう。

 

5 自宅での機能改善

「おうちでも、タオルや座布団の上でやってみて下さい」
「はい、一日何回くらいがいいですか?」
「いやいや、そんなに意気込まなくても・・・」
「それもそうですね~(笑)」
「本人が楽しめるよう、遊びがてらでいいですからね」
親御さんの心配する気持ちに寄り添えるよう、自分も全力を尽くします。

「Mちゃん、バイバ~イ」
まだうつむいてます。
「はい、タ~~~ッチ」
うつむきながら、上目でタッチしてくれました。
かわいいなぁ。

 

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