「夏までに、この下腹を何とかしたいんですよ」
contents
１ 痩せ気味なのに、出てる下腹の理由
２ 反り腰の見極めと、将来の注意点
３ 反り腰へのアプローチ
４ 努力なしで痩せるはずがないでしょ
１ 痩せ気味なのに、出てる下腹の理由
20代・男性・Ｋさん・183㎝・72㎏・・・って、オイ。
「こらぁ、そのスペックで『下腹何とか』とか言うな～！」
「いやいや、最近特に出てきちゃって・・・」
確認すると、なるほど、脂肪は少ないのにお腹が出ている様に見えます。
「Ｋさんは反り腰ですね」
「反り腰？」
「壁に寄りかかると、腰の後ろに腕が通ります？」
やってみると、見事に肘まで通ります。
手のひら位までなら良いのですが、肘までとなると反り過ぎです。
「腰を立てて良い姿勢を意識する際、胸から伸びずに腰が伸びているんですよ」
「・・・？」
「うーん、つまり、」
と、Ｋさんの頭のつむじの毛をつまみます。
「痛いイタイいたい！」
「と、背が上に伸びている意識が少ないんです」
色んな表現がありますよね。
つむじを引っ張られている、とか。
巨人に頭を鷲掴みされている、とか。
２ 反り腰の見極めと、将来の注意点
壁に寄りかかったり、床に寝たりして、腰の後ろに腕一本が易々と通るようなら、反り腰傾向です。
「将来の『脊柱管狭窄症』とか、『変形性膝関節症』等の原因になり得ります」
「あ、僕、腰にもたまに来ます」
「・・・よござんす。あくまで『腰』の為の施術として承りましょ」
「おなか、引っ込みます？」
「やかましい」
こちらはBMI22を切りたくて日々頑張っているのに～
３ 反り腰へのアプローチ
先ずは脊柱起立筋のリリース。
あまり『気持ち』も『魂』も込めてません。個人的に。
股関節外旋筋群、屈曲筋あたりもテキトーにリリースして、準備終了。
さぁ、3D-EMSの出番ですよ。
腹横筋や外腹斜筋といった、おなかの引き締め兼、腰の働きをフォローする筋に取り付けます。
「それ、ドローイン！」
「むぎゅう」
「足を挙げて～」
「ぐぇぇ」
「そんなんじゃ、おなかはへっこまないぞ～」 ← 既に目的すら見失う
バランスボールまでも併用すると、体幹への負担と難易度はさらに増大します。
「いやぁ、流石にこれは酷だなぁ」
「なんなんすか～～～！？」
「大丈夫、実験実験♪」
めくったおなかの写真を撮らなかったのは、流石に武士の情けです。
４ 努力なしで痩せるはずがないでしょ
「さて、また壁に寄りかかってごらん」
「・・・おっ？」
トレーニング後は、腰の後ろに手のひらが通らなくなりました。
そして下腹ぽっこりも無くなりました。
「骨盤の角度から由来するものは、解消しましたね」
「・・・でも」
Ｋさんは細身なので、皮下脂肪が目立ってしまいます。
へそのすぐ下のたるみを、恨めしそうに指でつまみながら、
「これはどうすればいいですか？」
「口から入る収支決算を赤字にするほかないでしょ」
「そんなぁ、間に合わない～」
あきらめの夏～
Darlin' Can't You See?
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