「私の事、何も考えてくれてないじゃない！」
20代女性、Tさんはスポーツの負担と、普段の姿勢の悪さと相まって、慢性的な腰痛に悩まされていました。
ハイボルト吸引電極とAKA博田式骨盤調整、ウォーターベッド療法の組み合わせで、来院の度に痛みそのものはかなり改善します。
がしかし、何としても腰の痛みがぶり返しやすいので、やはり「機能改善」は必要でした。
色々と提案しましたが、「大丈夫」「私はこれでいい」と言う言葉。
繰り返される「私は別に変わらない、変わりたくもない」そんなTさんの言動に、自分は段々と
「じゃあその場で全力は尽くすけど、別にこのままでもいいか」
という、日々のスタンスに変わっていきました。
自分に何も求められていないなら、それでもいいや。
施術に手は抜かないけれど、誠実さは自分の中から無くなっていって。
・・・今振り返ると本当に最低です。
そしてある日、涙交じりでの冒頭の言葉。
自分の浅はかさを指摘されました。
上辺だけの丁寧さってのは、もちろん見透かされるもので、人を深く傷つけます。
そしてTさんが本当は救いを求めていた事も、ここで初めて気付きました。
自分から影響や変化を与える事が出来ずとも、ただただじっと話に耳を傾けて、その人のつらさに寄り添うことは出来たはず。
そもそも人様に何か影響を「与える」という、自分の考えのおこがましさ、そしてそれを拒否されて、ひねくれた自分の幼さ。
いろんな事に気付かされた、ここ最近の一番の後悔事です。
これから先も忘れないよう、この場に文章にしておこうと思います。
ともか、く
いち施術者である前に、人としてもっと強く、そして優しくなりたい、です。
