「僕って、脊柱管狭窄症でしょうか?」
「・・・はい?」
contents
1 腰の痛みの気になる症状
2 脊柱管狭窄症の特徴
3 過度の安静が、筋・筋膜性腰痛を悪化させる
4 えくぼはネットの落とし穴
1 腰の痛みの気になる症状
Nさんは、水戸市在住の40代男性です。
「いえ、自分でネットで調べて、そうなんじゃないかと」
「なるほど、どんな症状で検索しましたか?」
・朝、起床時点で腰が痛い
・立っても座ってても痛い
・歩いても痛いが、歩き続けられる
・午前よりも午後がなお痛い
「・・・何をしても腰が痛いわけですね」
「そうなんです」
「ちなみに、ご自分の事を『脊柱管狭窄症』だと思った決め手は何ですか?」
「えっと、朝の起き掛けが痛い事と、歩いて痛い事、が当てはまるかな、と」
「うーん、ちょっと補足させて下さい」
2 脊柱管狭窄症の特徴
「まず脊柱管狭窄症ですが、いくつかの特徴がありまして」
「はい、」
「腰が伸びている時に痛みが強くなります」
「なるほど」
「例えば寝起き、立ち仕事、歩いている時」
「やっぱり」
「でもですね、楽な姿勢もあるのですよ」
「?」
「主に、座っていたり、しゃがんでいたりとか」
座ったりしゃがんだりしますと、狭窄している脊柱管が広がる作用があります。
「でも、痛いんです、いつも!」
「うん、そうですよね。ところで『しびれ』や『つりそうな感じ』はありますか?」
「それは無いです」
しびれや、つりそうな感じといった『神経症状』も、脊柱管狭窄症の代表的な症状です。
「でも、それも出ない人もいますよね?」
「もちろんです、しかし、」
3 過度の安静が、筋・筋膜性腰痛を悪化させる
腰骨の変形を伴う、脊柱管狭窄症の好発年齢は70代以降、60代でも決して珍しくはないです。が・・・
「40代の方には、少し年代が当てはまらないかな、と」
「じゃあ、僕の腰の痛い原因は何ですか?」
「と、その前に、日頃運動はしてますか?」
「なるべく安静にしてました」
「それはなぜですか?」
「ネットに書いてあったので」
「そこには『いつまで』安静にすべき、とありましたか?」
「・・・いや、それは」
どうやら、ネットの情報量にかなり振り回されていた模様ですね。
確かに、急な腰痛発生時には安静が第一です。
しかし、しばらく様子を見て神経症状がない(筋・筋膜性腰痛)ならば、それからは積極的に筋肉の働きを取り戻す必要があります。
「筋肉の働きって、何ですか?」
「柔軟性と、筋力です」
Nさんは、
脊柱管狭窄症に違いない
↓
つまりは骨が変形している
↓
安静にしないと!?
↓
柔軟性と筋力が低下
↓
より痛みが強くなる
そんな悪循環に陥ってしまったのかも知れません。
4 えくぼはネットの落とし穴
その後、Nさんは当院で「疼痛緩和」「理学トレーニング」のコースを5回、受けて頂きました。
「今は歩いても痛みがあまり出なくなりましたよ」
「それは良かったです、ならばぜひウオーキングを生活習慣に取り入れて下さい」
「はい! ネットの情報もちゃんと見ないと怖いですね(笑)」
「そういえば、Nさんが当院を選んだ理由って何ですか?」
「それはネットで調べてみて『院の悪口』が無かったからですよ」
「・・・」
空いた時間に苦笑い、
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