「病院でね、『体操をしろ』って言われてもね、」
「うん、うん」
「あたしゃ何したらいいか分かんないよ」
「なるほど」
contents
1 脊柱管狭窄症の症状例
2 体操しなさい、と言われたけれど
3 なぜ脊柱管狭窄症になるのか
4 体操の理由と目的
1 脊柱管狭窄症の症状例
80代女性、Kさん、水戸市在住。
長年の腰~左足への不調は、脊柱管狭窄症から来るものです。
「朝、起きた時が伸びなくてねぇ」
「痛みはあります?」
「いたい、ってよりは、つる、って感じで」
「うんうん」
「起きてしばらくしたら楽になるのよ」
「距離を歩いた時はいかがです?」
「あんまり歩かないからねぇ」
「ありゃま」間欠性跛行の有無は不明です。
「苦手な動作はありますか?」
「ずっと立ち通しとか、腰かけっぱなしとか」
「なるほど、一つの動作をし続けると?」
「そう、つるみたいになるのよ」
2 体操しなさい、と言われたけれど
「病院には行ったけど、まだ手術は早い、って事で」
「自分もそう思います」
「で、体操しろって言われたのよ」
「どんな体操を指示されました?」
「家の周りを歩けって」
と、困り顔のKさんです。
「歩くのは不安なのよ、途中で痛くなっても誰も助けてくれないし」
「他にはどんな体操を?」
「柔軟体操をしなさい、って言われたわ」
「例えば、どんな柔軟体操?」
「そこまでは言われないわねぇ」
「そりゃ困ったね」
「あたしゃ困ったよ」
3 なぜ脊柱管狭窄症になるのか
脊柱管狭窄症に有効な体操を理解するためには、脊柱管狭窄症が進行する仕組みを知る必要があります。
「『脊柱管』が『狭窄』する『症状』だから、『脊柱管狭窄症』って訳です」
「なるほどね」
「じゃぁ、何で狭窄するのでしょうか」
「骨と骨が狭まるから?」
「正解です、骨が変形するからです」
では、なぜ骨は変形するのでしょう。
「トシだからかねぇ」
「否定はしません、しかし、」
「?」
「つまりは今までの人生、腰に負担がかかっていたからですよ」
「・・・」
「膝の負担が大きい人は膝の骨が変形するし、」
「そっかそっか」
「手先の仕事を頑張ってた人は指が変形するし、」
「あたしは腰なんだね」
「そうなんですよ、きっと」
「で、何で腰の骨に負担が掛かってたかと言うと、」
「やっぱり姿勢かね」
「その通り、良い姿勢を保つ筋肉の働きが悪かったんですよ」
「なるほどねぇ」
4 体操の理由と目的
脊柱管狭窄症への理解を深めて頂いた上で、Kさんのメニューを作成しました。
→ 狭まった骨の隙間を広げる
・呼吸を伴った体幹トレーニング
→ 筋力を鍛えて、骨への負担を減らす
・膝の筋力トレーニング 理学トレーニングその3 TRXトレーニング
→ 不安定な膝を筋力で支える為に
「ゆくゆくはしっかり歩いて欲しいね、その為の体操だよ」
「分かったよ、歩くのに良い季節になったらね」
「いつだい、そりゃ」
「暑くもなく、寒くもなく、雨も降らず・・・」
「歩くのがずいぶん季節限定だね(笑)」
実際Kさんは毎日、時間を見てご自宅周囲を歩いています。
段々と伸びてきた「不安なく歩ける時間」が、最近の張り合いです。
空いた時間に苦笑い、
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