脊柱分離すべり症「リハビリの続きは自分でね」と言われたら?

【通院後・退院後、「リハビリの続きは自分でね」と言われたら?】

「整形外科の先生から、『体幹トレーニングをしましょうね』って言われたんです」
「その通りですね」
「でも、どうやるか、どこでやるか、って話が無かったんです」
「・・・なるほど」

contents

1 脊柱分離すべり症とは
2 脊柱分離すべり症の原因として
3 脊柱分離すべり症と向き合う
4 リハビリに通いたいのに・・・
5 病院との良い関係の、再構築のお手伝い

1 脊柱分離すべり症とは

30代男性、Sさん、水戸市在住。
この数週間腰の痛みに悩まされ、先日水戸市内の整形外科を受診なさいました。

「『脊柱分離すべり症』と診断されました」

脊柱分離すべり症は、背骨同士の接続がずれて、少し離れてしまう症状です。
聞けばびっくりしますが、決して珍しい症状ではありません。

「当院に通われる方々の、10人に2人はいらっしゃいますね」
「そんなにですか・・・」
「先生から詳しい説明は受けましたか?」
「いえ、あまり。後で自分でネットで調べました」

2 脊柱分離すべり症の原因として

例えば、主に身体が出来上がる年代のころに、

・スパルタ式の部活動を頑張った
・その真逆で、運動不足だった
・とても姿勢が悪かった

「などが原因で考えられます」
「確かに、10代の頃から運動後や授業中に腰が痛い時がありました」
「その頃からきっと脊柱分離すべり症はあったんでしょうね」
「背骨がずれてるって、怖くないですか?」
「周囲の筋肉で働きを補えている限りは大丈夫です」

・以前より体重の増減の幅が大きい
・やっぱり運動不足
・やっぱり姿勢が悪い
・加齢

「自分にけっこう当てはまりますね(苦笑)」
「致し方ない要素もありますけどね」

身体を支える仕組みとしての「骨」。
「脊柱分離すべり症」は、その「骨」の働きが物理的に弱い状況です。
すると、周囲の「筋肉」が「骨」の替わりに頑張り続けます。

「だから、背中~腰~お尻~腿裏付近が痛くなったり、こわばったりします」
「自分、ぎっくり腰が癖なのも、それが理由ですか?」
「そうですね、理由の一つかもしれません」

3 脊柱分離すべり症と向き合う

『脊柱分離すべり症』のケアに大切な事は、
「あるべき筋力と姿勢の獲得、これにつきます」
「手術はしなくてもいいんですか?」
「平気な事が多いです、ただし症状が進行して、」

・症状が強く出て、日常生活にかなり影響する
・変形等が進み、違う病態に進行する
 → 脊柱管狭窄症など

「ここまでなると、手術する方がいい場合があります」
「みんながみんな手術をしなくてもいいんですね」
「そのための『リハビリ』ですね」
「・・・でもじゃぁ、何で病院ではリハビリをしてくれないのでしょう?」
「う~ん」

これは大変つらい質問です。

4 リハビリに通いたいのに・・・

「実は病院からすると、『リハビリ室』は『入院している方々優先』にしたいのですよ」
「えっ?」
「入院→手術→リハビリ→早期退院、すると、また新しい人が入院・・・」
「・・・」
「もちろん、全ての病院がこうだとは申しません」
「じゃぁ、僕みたいな人はどうすれば?」
「だからこそ、我々の仕事があるのだと思います」

『手術はしないけどリハビリは受けたい』
『退院後、もっとリハビリを受けたい』

病院という『大きな手』からこぼれ落ちてしまった方々の受け皿としての役割。
『コ・メディカル』として、わきまえつつ、提案します。

5 病院との良い関係の、再構築のお手伝い

その後Sさんは、病院と併診しながら当院でトレーニングを始めました。
当初は痛みが強かったものの、服薬でコントロールを図ります。
定期的に病院で診察を受けるたびに、
「病院で先生に良い報告が出来てますよ」
「それは良かった」
いっとき抱いていたDrへのちょっとした不信感も今はなく、良い関係を築けたそうです。

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